2006/08/04 (金)
■ [VMware][Wyse Technology]VMware対応シンクライアント

米Wyse Technologyは、米VMwareと提携、同社の仮想デスクトップ環境へとスムーズにアクセスするシンクライアントの新ソリューションを発表した。今後のバージョンアップも予定されており、仮想デスクトップ環境を利用して、セキュアなシンクライアント端末からPCレベルのパフォーマンスを実現することを目指す。
http://journal.mycom.co.jp/news/2006/08/03/347.html
シンクライアントを用いてクライアント環境を集中管理できるようにするだけでなく、クライアント環境そのものも仮想化環境上に構築しようという試みはたしかにメリットのあるソリューションだと思う。
いくら集中管理できるようになってもクライアントの台数分のマシンがマシン室にあるようではあまり意味がない(もちろんブレード化などで小型化はされて集中管理できるメリットはあるが)。クライアントにとっては自身の環境が「どのような状態で」動作しているかはあまり問題ではないわけで、そう考えればクライアント環境を仮想化してしまうことのデメリットはあまりない。
仮想化することによって可能になっていくメリットも考えられる。サーバーのリソースも「同時稼動するクライアント数」をベースに用意すればいいので「必要台数」分のリソースを用意する必要はなくなる。クライアントPC上に置かれてしまっている「最新の最も重要なデータ」のバックアップにも仮想化クライアント環境であれば色々なバックアップ方法を柔軟に検討できる。
VMware ACEなど、ソフトウェアだけではあまりメリットを打ち出せなかったクライアント環境の仮想化だが、シンクライアントとの組み合わせはなかなか面白いと思う。
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